Macのシステム音（ブラウザからの音など）を録音する方法

Macはデフォルト状態では、ブラウザからの音などのシステム音を入力して録音する方法が存在しない。どうすればシステム音をMac自身に取り込んで録音することができるのか、その方法を紹介します。

Macのシステム音をMac自身に取り込むために必要なのは「仮想オーディオデバイス」。イメージとしては、Macのシステム音を仮想オーディオデバイスに出力し、それを録音ソフトなどで取り込んで録音するという方法が必要となる。

長らくの間、Macの仮想オーディオデバイスとして「SoundFlower」の機能拡張が活躍していたのだが、Mac OS の El Captain 以降は、セキュリティのアラートなどが出てしまい、このSoundFlowerを利用することができなくなってしまった。

なんとか最新のMac OSでも利用できるものはないかと探してみたところ、安定性にも優れている「BlackHole」（無料 / メールアドレス登録が必要）という仮想オーディオデバイス作成アプリを発見。このBlackHoleはSoundFlowerが使えなくなってしまった代替アプリとして開発されたもので、使い方はいたってシンプル。BlackHoleをダウンロードしてインストールするだけで、BlackHole 2ch / 16ch という仮想オーディオデバイスがMac内に作成される。

このBlackHoleのインストールと利用方法を紹介しておきたい。まずはBlackHoleを配布しているサイトにアクセスし、メールアドレスと名前を入力して「Subscribe for Free Mac Download」を押そう。

続いて登録したメールアドレスを確認しよう。すると、ダウンロードページの案内が書かれたメールが届いているはずなので、そのURLにアクセスしよう。

ダウンロードページにアクセスしたら、BlackHole 2ch / 16ch のインストーラーをダウンロードしよう。2ch、16ch はどちらをダウンロードしてもOKで、両方ともダウンロードしてインストールしておけば、2つの仮想オーディオデバイスを利用できるので便利だ。

なお、このBlackHoleのインストールは、そのまま行おうとすると「開発元が未確認のため開けません」と出るので、その場合は「環境設定」＞「セキュリティとプライバシー」＞「一般」を開くと下に「このまま開く」という選択肢が出ているので、そちらを押してインストールを進めていこう。

無事 BlackHole がインストールできたら、あとは録音用の入力ソースを「BlackHole 2ch / 16ch」を選択すれば、Macのシステム音をそのまま取り込むことができるようになっているはずだ。これでMacのシステム音はもちろん、ブラウザで見ている動画の音、ゲーム音なども取り込むことができるようになる。また、動画配信アプリ OBS でもデスクトップ音声を取り込めるようになるので、ライブ配信なども捗るようになる。お疲れさまでした！